なぜ月は満ち欠けするのか?  
  月の見え方

地球・太陽・月の位置関係と月の満ち欠け

月は、夜空の中ではもっとも輝く天体です。月を観察すると、その形が毎日少しずつ変化していくように見えます。同時に、見える時刻や場所もちがっていきます。日没後、しばらくして夕方の西空に見える月は細長いですが、何日かすると太くなって、同じような時刻には南の空の高いところで輝くようになります。さらにしばらくすると東の空に見えるようになり、どんどん丸くなっていきます。

日の入りと同時に東の地平線からのぼるようになると、月はほぼ丸い形となります。さらに何日かすると、日没後しばらくは月は見えなくなり、深夜になってから東の地平線にのぼってくるようになります。この時期には、いままで光っていた側が逆に暗くなって、日が経つにつれて、再び細くなっていきます。

このような月の形の変化を「月の満ち欠け」とよびます。満ち欠けによって形を変える月には、それぞれのよび名があります。ほとんどまん丸になっている月を「満月」、半分の形になっている時には「半月」、夕方見える細い月のことを「三日月」とよんでいます。

月はみずから光っているのではなく、太陽の光を受けて輝いています。月は、直径が約3500kmの球形をしており、地球の衛星として、地球のまわりを回っています。それによって地球と月と太陽の位置関係が変化していきます。図のように月が地球のまわりを動いていくと、太陽の光を受ける部分と影の部分との比率が、地球から見て少しずつ変化します。これが満ち欠けの原因です。

満ち欠けとともに見える場所がちがってくるのも、月が地球のまわりを動いているからです。新月の時には、月は地球から見て太陽の方向にあり、動いていくにつれ、しだいに明るい部分が太くなっていき、太陽と反対側にきたときに満月となります。

新月の瞬間から、半月、満月となって再び新月に戻るまで、約29.5日かかります。新月の瞬間を0として、月の満ち欠けのようすを日単位で数値で示したものを「月齢」とよび、新聞などの暦(こよみ)欄にしばしば掲載されています。

満ち欠けのようすをくわしく調べてみると、表面の模様はほとんど変わらず、太陽の光をあびて輝く部分が変化していくだけです。これは、月は地球に対していつも同じ面を向けているからです。月は地球を1周するあいだに、自分自身が1回、自転しているのです。このため、地球からは月の裏側は見ることができません。