薬品の性質
塩酸は塩化水素(HCl)の水溶液で、強い酸性。無色透明で刺激臭がある。
濃塩酸は栓をとると、塩化水素が蒸発して白煙を生じる。鉄や亜鉛などの金属と反応して、水素を発生させる。硫酸、硝酸と並ぶ、一般的な強酸のひとつ。
使い方
市販の塩酸は約37%なので、実験には水で薄めて5%以下にした塩酸を使う。例えば、37%の塩酸10cm3を、水70cm3(体積比1:7)にとかすと8倍に薄められ、5%以下になる。
塩酸を水にとかすとき熱を発生するので、塩酸は少しずつ加え、加えるたびに水をかき混ぜるようにする。
管理
塩酸は劇物。遮光性のあるびんに密閉して保存し、保管に際しては鍵をかけ盗難・紛失を防ぐ。
塩化水素がもれ出るので、塩酸の入っている茶色のびんを、さらにプラスチックの保存容器に入れて保存すると、他の薬品や金属に影響を及ぼさない。
注意点
濃塩酸を扱うときは塩化水素が発生するので風通しの良いところで行う。
安全めがねを使うと安心である。
目や手についたときは、多量の水でよく洗い流す。
飲み込んだときは、水で薄めた牛乳を飲ませて、すぐ医師の診察を受ける。
こぼれた塩酸は手でさわらず、ボロ布などでふき取る。
廃棄処分法
アルカリ性の溶液に加えて中和した後、多量の水で薄めてから廃棄する。